らぷそでぃdays

ハートフルミュージカル『黄昏のラプソディ』の舞台裏

応縁ありがとうございました

去る8月31日(土)・9月1日(日)おかげさまをもちまして、ハートフル・ミュージカル『黄昏のラプソディ-GO FOR IT !-』の公演が無事終了致しました。

8/31は718席、9/1は859席のお客様が惜しみない拍手をくださいました。荒波を乗り越えてきた出演者とスタッフにとっては多くの想いが報われた瞬間でもありました。

その想いを支え背中を押してくださった支援者の方々は127名、29団体におよび、さらに多くの方からのご賛同をいただき8/26にはクラウドファンディングの目標額を達成することもできました。本当にありがとうございました。

このご縁に応じてずっと応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。

 

出演者の一人としましては、リフトのタイミングと指先が盆踊りになっちゃったこと、ぶっつけ本番に近いマイクの入れ込みなど、困っちゃう~な事態はありつつも出来る限りの精一杯をやり切りました。

繊細なきりかえで空間を美しく魅せてくださった照明さんや、一音一音を拾って調整してくださった音響さんには頭が下がります。

実行委員としましては、もちろん全員で力を尽くしましたが何もかも初めてということもあり至らぬ点が多く、先生方をはじめ関わってくださった皆さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。

それでもこのような奇跡を起こせたのはこのメンバーだったからこそ!と自負しておりますの。一人ひとりが縁の下の力持ちで本当に頑張りましたのよ。

このブログも当初は、稽古場やスタッフの様子などをどんどんアップする予定でしたが私自身あっちもこっちも出来るような器用さは持ち合わせていないため、案の定すぐにいっぱいいっぱいになってそれどころじゃなくなってしまいました。

なので結局、今更ながらの事後報告になりお許しくださいませ。

稽古や活動の様子をお知りになりたい方はOgical(オリジナルミュージカル in Toyama)のfacebookをご覧くださいね。

 

もともとこのプロジェクトは、この作品の脚本・演出・振付を手掛けてくださった荒巻正先生への還暦祝い…という隠れコンセプトがございました。(笑)

お祝いになったかどうかは解りませんが、先生の熱意と一緒に作品を創りあげた時間は関わった人の宝物となり、自信と誇りを持てました。

この作品が多くの皆さまの夢や希望につながれば幸いです。

この公演で夢が叶ったという人もいます。新たな夢に出逢ったという人もいます。

物語にあったように、いくつになろうとも誰もがまだ夢の途中。

その夢を応援してくれる人もきっといますよ☆彡

 

言い出しっぺの北ちゃんに

何から何まで最初から最後まで最上級のありがとうを!

 

(写真は、いつぞやの表情筋とライドオン中)

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真心こめて

公演を成功させるには、たくさんの時間とお金と労力を要します

貴重なそれらをかける多くの人は自分が関わる意義とともにいろんなことを考えます

こうしてるんだからこうしてもらって当然とか、こうしてもらってるんだからこうして当然なんていう価値観もあるでしょう

関わるほとんどの人が不平等な中で、不調な中で、不安な中で、誰かにこうしてもらいたいという想いを抱えています

それをOgicaiが全部引き受けられればいいのかもしれませんが、なかなかそうはいきません

とは言え、出来ないと言っていても出来るまで待っていても責任転嫁しても求めてばかりいても船は進みません

 

そこで全ての人に少しずつ痛みを背負ってもらい、自分たちの好きなことで関わっていただければと

キャストの皆さんには係を担当してもらいました

演出助手、舞台監督助手、振付助手、大道具、小道具、衣装、音響、音楽部、プロンプター、チケット係、パンフレット係

まだこれからの係もありますが既に動き始めているところは、打ち合わせにメールの対応にデータ配信にコピーにチェックに…

一つひとつの作業は大変で地味で写真にも残せないけれど、舞台を創り上げるうえで欠かせない大事なこと

初めてのことでも連携をとりながらそれぞれ精一杯力を発揮してくれています

ある稽古では音取りしただけの楽譜を音楽部の方がピアノで弾いてくださり、とても助かりました

前回、言い訳がましく書きましたが(笑)もちろん実行委員も頑張ってます

記録をとったり編集をしてくださる方のご協力もありがたいことです

心強い陰の立役者もいっぱいいることを知りました~ もしかして全員??

 

みんなどうしてこんなに一生懸命になれるのでしょう?

そこには公演を成功させたい!という一点の曇りもない

「真心」が存在していると私は思うのです

 

稽古中、私がある方の台詞で泣きそうになった時

横で鼻をすする音がきこえました

欠席者の代読をしてくれていた方でした

私は涙をぬぐう彼女に、あぁオーディションを受けて合格してくれてよかった

最後まで関わって本当によかったって彼女が思えるような舞台にしたいなぁ

って心から思いました

先生方をはじめプロの女優さんや何度も舞台を経験されている方々から、多くのことを学ばせていただいております

またそうではない方々から気づかせていただくことも多く、この55名で同じ舞台に立てることを嬉しく思います

そしてこの喜びを感じる時 この公演が

200名を越える支援者の方々、資金を集めてくださっている方々、チケットを売ってくださっている方々、買ってくださる方々の

「真心」によって支えられていることも忘れたくないものです

 

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まずは交流やで

時代は令和となり、さてどのように流れてゆくのでしょう

『黄昏のラプソディ』の稽古場は

声優・女優としてご活躍の金月真美さん(青二プロダクション所属)がいよいよ東京より合流され、華やかさとキラキラした輝きを増しております

キャスト発表があり、道具の配置を意識しながらの立ち稽古も始まりました

そこに立つのは自分ではなく、あくまで物語の中の役、そして一人ではありません

ということは…その人物をよく知り、周りを感じて動かなければなりません

まずは交流して心と身体を連動させ、いろいろ試してみる時期のようです

私は4年半ぶりの舞台になかなか感覚が戻らず、登場場面では緊張のあまり足が震えちゃいました(笑)

 

初顔合わせの時お隣だった彼は、ぶっきらぼうな挨拶ぶりから「きっとあの役ね」って思っているとやっぱりそうで

人との交流なんてしたくないタイプかと思いきや帰りには「すっげぇ面白ぇぇ」って私に呟き、人懐っこい笑顔を見せてくれました

そんな彼に元俳優さんから「これ参考にするといいよ」があったり

中高生から憧れの中高年役へ「食べ放題一緒に行きませんかー」があったり

可愛い子ちゃんがロクマルさんへ「久さん♡」って名前を書いてくれてたり

平成育ちの人達と昭和の血が半分まざった人達との交流もどんどん深まりそうです

 

そして交流は、キャストだけに限りません

東京では打ち合わせや製作が着々と進み、ポスターやチラシ配布、資金集めにと奔走してくれている仲間たちもいます

実行委員は誰もが初めてに直面し、想定外に動揺し、それでも稽古に支障がでないよう滞りなく毎回充実した時間を過ごせるよう声を掛け合いながら準備や手配をしています

土日(1日8時間×2日)の稽古のほか、平日は8時間労働+オジカル、そうじゃない人はそれ以上にオジカルの仕事をし、さらにそれぞれのこうしたい、ああしてほしい等に対応しているともういっぱいいっぱいで食べる時間も寝る時間もないほどです

次から次へと増えるオジカルの仕事に、好きで始めたんでしょなんておっしゃられても当たり前なんてありゃしません(ちなみに私は支援者さまにお届けする次の会報のことで頭がいっぱいです)

すぐに対応できなかったりご迷惑をおかけすることも多々あると思いますが、負担が偏らないようキャスト内で係を分担しました(次回はそのこと書きますよ)

キャストもスタッフも全員が特別でかけがえのない存在だからこそ、一人ひとりを大切にし、みんなで流れを作っていければと思います

 

 

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基礎工事やちゃ

丈夫で立派な建造物ほど肝心要は基礎工事だといわれます

時間をかけて丁寧につくられた基礎の上には絶対的な安心感と安定感

大きく素晴らしい作品を創る場合もそうですが、そのパーツである一人ひとりも自らを

「鳴る身体」にするため基礎工事に取り組んでいます

錆びた身体を目覚めさせ、ない息を絞り出し、徹底的に母音で発声し、それぞれが自分と向き合って苦手を克服しようと悪戦苦闘しております

 

先週は碓井智子先生による歌唱指導がありました

最初ということもあり、こちらも歌う前の基礎工事、大変ですっ

立ち方、息の出し方、唇・舌・表情筋…マイクなしでも観客の心に届く声を出すためにどこをどう意識すれば良いのか

歌う時はもちろん、日頃のメンテナンスにも効果的な方法を教えてくださいました

 ①リップドリル(唇ぷるぷる)とタンドリル(舌トゥルトゥル)は優しく長く

 ②あくびで口内の上の方をあける

 ③あごを軽くまっすぐ下げて頬骨を上げて逆三角形の口形で発声(ニィーアー)

 ④両頬の奥歯あたりを軽く指でくぼませ口を開けすぎずに発声(エアエア)

 ⑤息を吸いながら前屈し、息を吐きながら体を起こす

稽古に来た方も来れなかった方も関係ない方も、歌う前に試してみてくださいね

そして「横隔膜がすべて」とはいえ、栄養をしっかり摂ってしっかり寝る 

首を冷やさないことや喉を甘やかさないことも大事だと

基礎中の基礎は特別なことじゃなくて、普段の生活の中にも潜んでいるようです

 

あん時きゃマジしんどかったねぇ~~~って

後から笑って云えるように、嬉し恥ずかし基礎工事

ああああうういあ~う(まだまだ続きま~す)

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船出

2019年4月6日㈯ いよいよ初稽古の日を迎えました

チラシに掲載されている多くの出演者とスタッフが結集しました

出演者がウォーミングアップをする傍ら、別室では制作発表も行われました

私は制作発表に同席させていただき、メインスタッフの後ろで狛犬のように座りながら歴史的瞬間を見届けました  新しい富山の夜明けぜよ~

舞台監督の桑山氏から『黄昏のラプソディ』の紹介と説明があり、脚本・演出・振付の荒巻氏はこの作品を‟人情ミュージカル”と称されました

観てくださる方に勇気と希望はもちろん、懐かしさや温かさも持ち帰っていただけるような作品となっております

(この様子は4/8の北日本新聞朝刊やオリジナルミュージカル in ToyamaのFacebookをチェーック!)

舞台美術の中川さんが製作された舞台セットのミニチュア模型は想像以上でした

この中で歌って踊る自分を想像してにやにやしたりなんかして…ぷぷっ

照明の山口さんともお話させていただきました

舞台上のイメージは既に頭の中にあるらしく会場入りするまでの作業が大変らしい…

興味あるお話をもっと聴けるのはいつになるのか、お二人ともすぐまた東京へ

田舎者の私からすると東京なんて遠い世界、そこで芸術分野を仕事にされている方々は女優さんをはじめ職人気質の方々もみんなカッコ良過ぎですっ

 

出演者はスタッフとの顔合わせの後、全員の自己紹介をして稽古に入りました

「皆さんと会うのが楽しみでした」「歌うことが大好きです」等々、それぞれ一言ずつ話される中で「大学へ行き始めました」とおっしゃる方がおられました

年齢は私よりもちょっとお若い?中年の方だったので気になってお話を伺いました

すると随分迷われたそうですが、なんと!この台本を読んで決断されたそうです

この作品をきっかけに人生が狂い始めてる人、続出で~す(もちろんいい意味で)

船に乗る前から疲労骨折なんてしてるのは私だけかと思いきやお仲間がいたりして

十人十色な乗組員については今後どんどんお伝えしていきますよ

 

いよいよな本読み、二次元だった物語が出演者の声を通して三次元になります

物語の中の人物は感情や想いを人に伝える生き物になります

この人はどんな人?あの役の言動に、えええーっそんな大人の事情があったなんてー!子供の耳を塞ぐ場面もありました(笑)

キャスト発表はまだ先… 無限の可能性や未知との遭遇に、毎回わくわくできそうです

初顔合わせは、保護者やスタッフなど20名ほどが見学されました

今回の出航を楽しみにしていた方が大勢いらっしゃったようで嬉しい限りです

最後まで一人として船をおりることなく後悔のない航海ができますよう

力を合わせ大海原へ、いざ!!

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この胸の高鳴りを

今週末の初稽古に先駆けて、曲の音取りがありました。

最初は緊張気味だった面々も作曲の松井千代子先生に導かれるまま

リズミカルな音と力強い歌詞に背中を押され

だんだん声が大きくなって気持ちもほぐれていきました。

途中、平成生まれの人と昭和生まれの人で掛け合いをしたりして

自然に笑顔やアイコンタクトも増えました。

曲の力ってすごいなぁ~ってあらためて感じます。

 

この曲を歌うのは物語が勢いづく大事な場面、松井先生も熱が入ります。

「音符や歌詞を読むだけじゃだめなの!言葉をしっかり感じて

 フレーズに自分の気持ちを乗せて声を出そう

 この曲を聴いたお客さまが口ずさみながら帰れるほどに

 一緒に夢をみてもらえるように・・・」

ワークショップを見学され、ミュージカルがしたい人の集まりを前に

どうしよう  自分も中途半端じゃだめだ って思われたそうです。

「私も舞台に立ちたい、けれど立てない

 だから想いを曲の中に込めてあるからね」

この想いにこたえて、最後はシャウトでございますっ!

 

この曲のキーワードは歌詞にある「高鳴り」

読んでくださっている皆さま、最近感じておられるでしょうか

共に感じ、伝えたい人がおられるでしょうか

さぁ どんどん感じてまいりましょう

声を合わせて そう、最後はシャウトでございますっ!

 

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永久保存版

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もう皆さまのお手元には届いておりますでしょうか

『黄昏のラプソディ』の新チラシでございますっ

(画像が荒くてすみません…)

見たことあるよ!とおっしゃる方、もっとよーくご覧くださいませ

こちら3版目でして、表も裏も毎回装いを変えておりますのよ

担当している実行委員が寝る間も惜しんで試行錯誤を重ねた

汗と涙の結晶なのです

 

前回と一番違うのは、やはり裏面でしょうか

出演者の顔写真が入りました~ ワタクシもおりますっ Oh My God !!

これらの写真はほぼオーディションに応募された時のものでして

地元で有名なあの方や、地元じゃなくても有名なあの方、近所のあの子

どこかでみたあの方など、プロアマ問わずチャーミングさん勢揃いです

スタッフ名もしっかり入っております!向かうところ敵なしです

年齢も職業も経歴も環境も生い立ちも趣味趣向もバラバラですが

一つの作品を成功させるというミッションを果たすため

心一つに臨みます

 

4月の初稽古に備えて、曲の音取りやらお揃いのTシャツやら

なにかと騒がしくなってまいりました

このブログもロックな日に更新できず、あぁ胸騒ぎ…

キャーッ Coming Soon よ~

チラシは県内の至る所に設置されます

見かけられた際はどうぞ手にとりチェックしてくださいね