真心こめて
公演を成功させるには、たくさんの時間とお金と労力を要します
貴重なそれらをかける多くの人は自分が関わる意義とともにいろんなことを考えます
こうしてるんだからこうしてもらって当然とか、こうしてもらってるんだからこうして当然なんていう価値観もあるでしょう
関わるほとんどの人が不平等な中で、不調な中で、不安な中で、誰かにこうしてもらいたいという想いを抱えています
それをOgicaiが全部引き受けられればいいのかもしれませんが、なかなかそうはいきません
とは言え、出来ないと言っていても出来るまで待っていても責任転嫁しても求めてばかりいても船は進みません
そこで全ての人に少しずつ痛みを背負ってもらい、自分たちの好きなことで関わっていただければと
キャストの皆さんには係を担当してもらいました
演出助手、舞台監督助手、振付助手、大道具、小道具、衣装、音響、音楽部、プロンプター、チケット係、パンフレット係
まだこれからの係もありますが既に動き始めているところは、打ち合わせにメールの対応にデータ配信にコピーにチェックに…
一つひとつの作業は大変で地味で写真にも残せないけれど、舞台を創り上げるうえで欠かせない大事なこと
初めてのことでも連携をとりながらそれぞれ精一杯力を発揮してくれています
ある稽古では音取りしただけの楽譜を音楽部の方がピアノで弾いてくださり、とても助かりました
前回、言い訳がましく書きましたが(笑)もちろん実行委員も頑張ってます
記録をとったり編集をしてくださる方のご協力もありがたいことです
心強い陰の立役者もいっぱいいることを知りました~ もしかして全員??
みんなどうしてこんなに一生懸命になれるのでしょう?
そこには公演を成功させたい!という一点の曇りもない
「真心」が存在していると私は思うのです
稽古中、私がある方の台詞で泣きそうになった時
横で鼻をすする音がきこえました
欠席者の代読をしてくれていた方でした
私は涙をぬぐう彼女に、あぁオーディションを受けて合格してくれてよかった
最後まで関わって本当によかったって彼女が思えるような舞台にしたいなぁ
って心から思いました
先生方をはじめプロの女優さんや何度も舞台を経験されている方々から、多くのことを学ばせていただいております
またそうではない方々から気づかせていただくことも多く、この55名で同じ舞台に立てることを嬉しく思います
そしてこの喜びを感じる時 この公演が
200名を越える支援者の方々、資金を集めてくださっている方々、チケットを売ってくださっている方々、買ってくださる方々の
「真心」によって支えられていることも忘れたくないものです